風のしるし-左手のためのピアノ作品集価格: 2,940円 レビュー評価:4.5 レビュー数:10
「左手のためのピアノ作品集」とあるのだから仕方がないのですが、左手だけ(つまり片手)で弾いていることにそれほど注目しない方がいいでしょう。館野氏本人も片手か両手かは手段に過ぎず音楽であることに変わりはない、と語っています。
バイオリンのしかも重音を駆使した演奏で聴き慣れているバッハのシャコンヌをピアノそれも和音や装飾が少なく旋律を追っていくだけのような演奏で聴くと、だんだん「これで十分じゃない」という気持ちになっていくから不思議なものです。原曲の真髄をつかんだ編曲であり演奏なのでしょう。詳しくは館野さんと間宮芳生さんの解説を読んで下さい。編曲ではなく、はじめから無伴奏バイオリンに